民法をはじめとする国内法改正への対応や,シンガポール条約批准に伴う調停に関する項目の新設など,近時の動向を織り込んだ。また,コンパクトさをできる限り維持しつつ,解釈論をめぐる判例・学説を丁寧に解説。一層充実した教科書として再登場。

目次
第１章　国際私法とは何か
　Ⅰ　国際的な私法秩序
　Ⅱ　国際私法の意義と性質
　Ⅲ　サヴィニー型国際私法
第２章　国際私法総論──準拠法決定・適用プロセス
　Ⅰ　国際私法規定の構造
　Ⅱ　法律関係の性質決定──第1プロセス
　Ⅲ　連結点の確定──第2プロセス
　Ⅳ　準拠法の特定──第3プロセス
　Ⅴ　準拠法の適用──第4プロセス
第３章　家族生活と国際私法
　Ⅰ　家族関係の連結点
　Ⅱ　親族関係の準拠法
　Ⅲ　相続・遺言の準拠法
　Ⅳ　渉外的身分関係と戸籍
第４章　国際取引と国際私法
　Ⅰ　国際取引の主体
　Ⅱ　取引活動
　Ⅲ　法定債権
　Ⅳ　債権譲渡その他
　Ⅴ　物　権
　Ⅵ　知的財産権
第５章　国際民事手続法
　Ⅰ　国際民事訴訟
　Ⅱ　国際仲裁
　Ⅲ　国際調停
　Ⅳ　ハイブリッド型紛争解決