至誠堂書店

医事法講座 第14巻 高齢社会と医事法

医事法講座 第14巻 高齢社会と医事法

販売価格: 9,900円 税込

数量
著者
甲斐克則・編
発行元
信山社
発刊日
2024-09-30
ISBN
978-4-7972-1214-3
CD-ROM
無し
サイズ
A5判上製 (336ページ)
◆高齢化が著しく進んだ21世紀の日本社会で、とりわけ医療・介護の分野で様々な医事法上の諸問題が生起している。その問題領域は多岐にわたるが、本書では、重要問題の抽出と解決に向けた方向性を探るべく、法学のみならず、医師の臨床現場からの論稿や、医療経済の観点からの論稿も掲載し、幅広く時代の要請に応える◆

【目次】

〈巻頭言〉『医事法講座 第14巻 高齢社会と医事法』の企画趣旨/甲斐克則

◆1  高齢社会と医事法の関わり/甲斐克則

Ⅰ 序
Ⅱ 高齢社会と法制度論
Ⅲ 各論的課題
Ⅳ 結語

◆2  臨床現場からみた高齢者医療をめぐる問題の現状と課題/箕岡真子

Ⅰ 高齢者医療における倫理的論点
Ⅱ 認知症ケアの倫理
Ⅲ 摂食嚥下障害の倫理
Ⅳ 終末期医療の倫理
Ⅴ DNAR の倫理
Ⅵ 臨床現場におけるさまざまな倫理的問題を解決するために
Ⅶ ACP アドバンスケアプラニング
Ⅷ 高齢者の「自律」の概念を再考する

◆3  高齢社会と医療経済/中部貴央

Ⅰ はじめに
Ⅱ 医療経済学とは
Ⅲ 医療経済評価と政策のかかわり
Ⅳ  介護におけるインフォーマルケアの可視化
Ⅴ  おわりに― 高齢社会における医療・介護と医療経済,そして医事法とのかかわり

◆4  成年後見制度と医事法/神野礼斉

Ⅰ はじめに
Ⅱ 医療行為と成年後見
Ⅲ 非自発的入院と成年後見
Ⅳ 身体的拘束と成年後見
Ⅴ 結びに代えて

◆5  高齢者医療における同意能力をめぐる医事法上の問題/石田 瞳

Ⅰ はじめに
Ⅱ 医療同意能力の定義
Ⅲ 成人患者の同意能力に関する判例と学説
Ⅳ 高齢者の同意能力の評価方法
Ⅴ おわりに

◆6  高齢社会における在宅医療・訪問看護・介護の法的・倫理的課題/和泉澤千恵

Ⅰ はじめに
Ⅱ 在宅医療と訪問看護
Ⅲ  今後の高齢社会における医療・介護の課題
Ⅳ 結びにかえて

◆7  高齢者医療・介護と医療事故・介護事故/小島崇宏

Ⅰ はじめに
Ⅱ 高齢者の転倒・転落事故
Ⅲ 高齢者の誤嚥事故
Ⅳ その他の類型
Ⅴ 医療事故・介護事故で高齢者が死亡した場合の慰謝料について
Ⅵ まとめ

◆8  高齢者の終末期医療と医事法/新谷一朗

Ⅰ はじめに
Ⅱ 日本における治療中止に関する学説
Ⅲ 裁判例の展開
Ⅳ 各種ガイドライン等の検討
Ⅴ 高齢者の終末期医療と人工的水分・栄養補給法(AHN)について
Ⅵ おわりに

◆9  高齢社会における医療供給体制/佐藤雄一郎

Ⅰ はじめに
Ⅱ 介護および福祉との連携
Ⅲ 医療法の概説
Ⅳ 高齢者医療をめぐる社会保障制度
Ⅴ 高齢者医療制度の実際
Ⅵ 指摘されてきた課題に「かかりつけ医機能報告制度」は対応できるのか
Ⅶ まとめに代えて

◆10  イギリスにおける高齢者医療の法的問題の現状と課題―高齢患者の最善の利益の保障への取り組み/柳井圭子

Ⅰ はじめに
Ⅱ 病院から地域へのシームレスな移行と法
Ⅲ 意思能力法による脆弱な高齢者の権利保障
Ⅳ 高齢患者の最善の利益に適う医療・ケア
Ⅴ まとめにかえて

◆11  フランスにおける高齢者医療の現状と課題―意思決定のあり方に関する一考察/小林真紀

Ⅰ はじめに
Ⅱ 法的保護下にある高齢者の意思決定支援
Ⅲ 医療の現場における高齢者の意思推定
Ⅳ 終末期に固有な問題(事前指示書の拘束力)
Ⅴ おわりに

◆12 アメリカにおける高齢者医療の法的問題の現状と課題/宮下 毅

Ⅰ はじめに
Ⅱ 終末期医療
Ⅲ 後見制度
Ⅳ おわりに

◆13  ドイツにおける高齢者医療の法的問題の現状と課題―世話制度を用いた医療上の自己決定支援/村山淳子

Ⅰ 問題意識と目的
Ⅱ 世話法における成年障害者に対する自己決定の支援と補完
Ⅲ 医療同意取得システムとの整合性
Ⅳ 倫理的・社会的課題に対する法的応答
Ⅴ ドイツ法の特徴と課題
ページの先頭に戻るページの
先頭に戻る