ゲノム法
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「生命の設計図」、ゲノムに関する法的・倫理的問題への入門書!
入社希望者のゲノム情報をもとに採否判断し、契約希望者のゲノム情報をもとに保険加入の可否を判断することは許されるか。人間の、農水産物の自由なゲノム改変は許されるか。技術が「ヒトゲノム」「ヒト以外の生物のゲノム」の解析から改変までを可能にした今、その法的・倫理的問題を学ぶ。
主要目次
第1編 総論
1 ゲノムとはなにか―染色体・DNA・遺伝子の構造と働き
2 ゲノム関連技術の進化と事業活動の進展と課題
―「ゲノムを知る」フェーズと「ゲノムを変える」フェーズ
3 本書の構成
―「ヒトゲノム」と「ヒト以外の生物のゲノム」の区分
第2編 ヒトゲノムに関する法規制
第1章 ヒトゲノムの取扱いの基本原則と倫理的課題
1 なぜヒトゲノムに特別な法的・倫理取扱いが求められるのか
―ヒトゲノムの特性と遺伝子例外主義の妥当性
2 ヒトゲノムの取扱いの基本原則
3 優生思想の今日的課題
第2章 ゲノム医療
1 ゲノム医療の意義
2 ゲノム情報の個人情報保護法における取扱い
3 生命・医学系指針
4 遺伝子関連検査に基づく診断・治療
5 遺伝子治療
6 ヒト受精胚等のゲノム改変
第3章 消費者向け(DTC)遺伝子検査
1 消費者向け遺伝子検査のプロセス
2 医師法との関係
3 個人遺伝情報保護ガイドライン等の規律
4 消費者向け遺伝子検査の課題
第4章 DNA鑑定
1 個人遺伝情報保護ガイドライン等に基づく規律
2 刑事事件におけるDNA鑑定
3 民事事件におけるDNA鑑定
第5章 ゲノム情報に基づく不当な差別その他の不利益の防止
1 総論―諸外国の法制と我が国の現状
2 保険分野
3 雇用分野
第6章 遺伝子関連特許
1 特許適格性―発明該当性・産業上の利用可能性
2 他の特許・出願要件―新規性・進歩性・実施可能要件・明確性
3 ゲノム編集技術それ自体の特許取得問題
第3編 ヒト以外の生物のゲノムに関する法規制
第1章 農水産物のゲノム改変の規制
1 カルタヘナ法
2 食品衛生法
3 食品表示法
4 まとめ―ゲノム編集技術の取扱いと海外の動向
第2章 新品種・遺伝資源の保護
1 種苗法
2 和牛遺伝資源関連2法
事項索引