至誠堂書店

エステサロンのための法的知識・トラブル対応Q&A

エステサロンのための法的知識・トラブル対応Q&A

販売価格: 2,970円 税込

数量
著者
阿部栄一郎/古谷祐介/小池章太/福永敬亮/柳澤里衣/梶ヶ谷静・著
発行元
日本法令
発刊日
2025-02-12
ISBN
978-4-539-73085-0
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (260ページ)




国民生活センターに寄せられる消費者からの相談の中で、エステは上位にあがるなど、エステにまつわるトラブルは非常に多い。

エステ経営者・スタッフとしては、施術ミス、ケガ・事故、期待した効果が得られなかったといったクレームなどのトラブル対応はもちろん、エステで行える施術の範囲や美容機器の使用・販売に関する知識も必要となる。

また、契約・解約や、ビフォーアフターの写真掲載、お客様の声の紹介、紹介・割引きキャンペーン・ノベルティプレゼントの実施、ダイレクトメールの発送など施術以外のことについても、きちんと法律に則り行わないと、思わぬトラブルに発展してしまう。

本書は、エステサロン経営者に向けて、トラブル発生時の対応・予防策について、Q&A(全45)形式でやさしく解説する。


目次

●1章 サービスの提供に関するQ&A
○契 約
Q1 契約書/記載内容
【知識】契約に必ずしも契約書は必要ないことが原則
【知識】特定商取引法で概要書面と契約書面の交付が要求される
【知識】エステサロンにおける特定継続的役務提供契約とは?
① 対象とする行為
② 対象とする期間や契約金額
【対応方法】お客様に書面を交付した事実が残せるかたちで
【知識】概要書面と契約書面の記載事項
【対応方法】書類の重要部分は赤枠・赤字で強調
Q2 盗難・紛失/免責の同意書
【知識】免責の同意書は絶対ではない
【知識】契約責任とは? 範囲はどこまで?
【知識】不法行為責任とは? サロンが負うことになる?
【知識】契約内容には所持品の管理も含まれる
【対応方法】施術場所と所持品の保管場所の位置関係
【知識】エステサロン側が積極的に荷物を預かる場合は寄託契約扱い
Q3 免責の同意書の効果/賠償責任
【知識】消費者契約法の強行法規性(法律のほうが、契約・合意よりも優先される)
【知識】消費者契約法8条の内容
【対応方法】有効な同意書の内容は?
○解 約
Q4 クーリング・オフ
【知識】クーリング・オフとは?
【知識】対象となるエステティック(エステ)
【知識】対象となる契約期間・金額
【知識】クーリング・オフの期間
【対応方法】クーリング・オフができることを伝える
【対応方法】クーリング・オフの申入れがされたら
【対応方法】クーリング・オフ期間経過後に、契約の解除を求められた場合
Q5 未成年者/契約取消/クーリング・オフ期間後
【知識】未成年者の契約には原則として保護者の同意が必要
【対応方法】未成年者が年齢や保護者の同意の有無を偽った場合
【対応方法】保護者の同意を得ていたものの、未成年者から解約したいと言われた場合
【対応方法】身分証等で年齢を確認し、未成年者であれば同意書を取得することが重要
Q6 通い放題/中途解約/返金/解約料請求
【知識】中途解約権とは?
【対応方法】未施術分、残期間分については返金にも応じる必要がある
【対応方法】料金体系が合理的であることが必要
【対応方法】ネイルサロンの場合
○プランの設定
Q7 セルフエステ/開設/ケガ・事故/契約書/説明義務
【知識】セルフエステとは?
【知識】セルフエステの施術の流れ
【知識】セルフエステ普及・人気の理由
【知識】セルフエステによる火傷や神経損傷等の事故のリスク
【対応方法】契約書を交わす
【対応方法】説明義務をきちんと果たす
【対応方法】危険の少ない機器等を選ぶ
Q8 フランチャイズ契約
【知識】フランチャイズ契約を結ぶ
【知識】フランチャイズのメリット・デメリット
【対応方法】フランチャイズ契約で確認するポイント
Q9 訪問・出張サービス/訪問エステ(出張エステ)
【知識】訪問エステ(出張エステ)の特徴
【対応方法】移動に関するトラブルへの対応策
① 移動時間を把握し、(次の)お客様が指定した到着時間を守る
② 出張範囲を限定する
③  移動に伴う費用を料金に組み込む
【対応方法】準備する物が多いことによるトラブルへの対応策
【対応方法】指定場所におけるお客様とのトラブルへの対応策
①  事前にお客様と面談等をする、会員限定・紹介制等とする(信用できるお客様か)
②  出張場所を限定する(自宅へは出張しない)
③ 異性へのサービスはしない(「女性限定」等)
○施術内容
Q10 エステで行える施術の範囲/資格
【知識】そもそも「エステ」の定義とは?
【知識】医行為とは?
【知識】あん摩マッサージ指圧とは?
【知識】美容師と理容師の業務
【対応方法】ネイルサロンの場合
【対応方法】ヘッドスパの場合
【対応方法】痩身エステ・ボディエステの場合
【対応方法】フェイシャルエステの場合
【対応方法】その他注意すべき施術
Q11 美容機器/輸入/使用・販売にあたっての制約
【知識】美容機器と医療機器の違いとは?
【知識】医療機器に該当するとどうなるか?
【対応方法】医療機器を輸入する場合
【対応方法】安全に輸入する方法
○サービスの提供以外の販売・ノベルティ
Q12 化粧品/販売/許可が必要なケース
【知識】化粧品とは?
【知識】製造販売業許可と製造業許可
【知識】薬機法上の許可が必要な場合とは?
Q13 仕入先からの商品の販促指示/最低販売価格
【知識】最低販売価格を定める背景
【知識】最低販売価格を定めることの問題点
【知識】独占禁止法上の規制は市場シェアを問わない
Q14 化粧品/転売の可否/パッケージ変更
【知識】転売の可否
【知識】独占禁止法上の規制
【対応方法】独占禁止法違反になるかの判断が必要になる
【対応方法】化粧品のパッケージ変更を行うには許可が必要となる
Q15 化粧品/調合/使用・販売
【知識】薬機法適用の可能性
【知識】化粧品の製造・販売についての許可
【対応方法】お客様に売らず、エステサロンでのみ使用する場合
Q16 福袋/金券等の目玉商品
【知識】景品表示法の有利誤認表示・優良誤認表示
① 有利誤認表示
② 優良誤認表示
【知識】福袋は「賭博」に該当し得る
【知識】旅行券の入手経路にも注意
Q17 化粧品のプレゼント
【知識】提供できる景品類の限度額
○値引き・返金等のキャンペーン
Q18 返金キャンペーン/条件明示
【知識】「価格その他取引条件」について著しく有利であると一般消費者に誤認される表示の禁止
【対応方法】返金に条件を付す場合、明確に条件を取り決める
【対応方法】取り決めた条件はお客様にわかるように表示する
Q19  SNS の口コミ割引/ステルスマーケティング(ステマ)規制
【知識】ステルスマーケティング(ステマ)とは?
【知識】評価の良し悪しを指定していない場合でも問題になる?
【知識】事後的に報酬を支払うことを約束した場合も問題になる?
【知識】ステマと認定された場合、誰が責任をとる?
Q20  友人紹介キャンペーン(割引、金品のプレゼント等)
【知識】景品の種類
① 懸 賞
② 総付景品
【知識】景品規制の内容
① 総付景品に該当する場合
② 一般懸賞に該当する場合
○ECサイト
Q21 オンライン契約・決済/特定商取引法
【知識】特定商取引法上の「特定継続的役務」とは?
【知識】契約締結前に「概要書面」、締結後に「契約書面」を交付
【知識】「概要書面」「契約書面」の電子データでの交付が解禁
【対応方法】電子データで交付するには同意が必須
【対応方法】お客様が電子データを閲覧したかの確認
【対応方法】お客様から電子データを閲覧できなかったと言われたら?

第2章 宣伝広告に関するQ&A
○広 告
Q22 景品表示法/広告のルール
【知識】景品表示法の基本的な考え方
【知識】どういった打消し表示が問題となるのか?
【対応方法】求められる表示方法
① 打消し表示の文字の大きさ
② 打消し表示の配置箇所
③ 打消し表示と背景との区別
④ 紙面公告について
⑤ 動画広告について
⑥ Web広告について
⑦ 打消し表示の「表示内容」について
⑧ 体験談について
【知識】消費者庁により摘発事例多数
Q23 通常価格と割引価格の併記
【知識】景品表示法上、価格表示をする際の留意事項
【知識】二重価格表示とは?
【知識】通常価格の表示には実績が
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