答えのないリーガル的分野の歩き方

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答えのない課題に直面している読者のために思考のフレームワークを提供する
デジタルテクノロジーの利活用に伴い生じる倫理的とも言われる様々な問題や、それらを含む持続可能性、人権への配慮要求、ESGといった「リーガル的な」文脈にある様々な領域の課題に立ち向かうための、価値判断と意思決定のあり方を考える。
主要目次
序 章 本書出版に至る背景
Ⅰ デジタル ・ テクノロジーの社会実装とルール
1 停滞・混迷するデータ利活用
2 企業が陥っていたと思われる問題の傾向
3 新しい事業(ビジネス)の支援
4 いわゆるガバナンスへの領域拡大と帰納的アプローチ・原理原則アプローチ
Ⅱ 本書の構成
第1章 答えのない世界へ
Ⅰ 答えのない世界における課題
1 VUCA の時代
2 企業に期待される役割の変化
3 お上が答えを授けてくれる前提からの離脱
Ⅱ 答えのない世界を歩むための武器
0 なぜ思考のフレームワークという武器が必要なのか
1 帰納的アプローチ
2 原理原則アプローチ
3 コモンロー的アプローチ
4 小括─3つのアプローチ
Ⅲ 答えのない世界を歩むための武器の活用
1 ELSI との親和性
2 新興国ビジネス
3 パブリックリレーションズ
Ⅳ まとめ
1 答えのない世界における指針
2 日本社会において答えのない世界の課題に取り組む難しさ
第2章 ステークホルダー論と「日本論」、その融合の試み
Ⅰ バズワード化する「ステークホルダー」との間で何が求められているのか
1 適切な情報開示
2 継続的な対話
3 連携協働
4 ステークホルダーとの関わりの必要性
Ⅱ ステークホルダー・リレーションシップの種類
1 一方通行的な情報提供
2 双方向的なコミュニケーション
3 目的に応じた参加手続
Ⅲ 日本人の特性を踏まえたリレーションシップの手法
1 可能性としての日本の特徴
2 積極的な議論を行うために
3 集団主義と個人主義、同調圧力の捉え方
Ⅳ 今のところの最適解?
1 リレーションシップの手法
2 意識化への挑戦
第3章 AI ガバナンス構築を題材にした望ましいガバナンスの構築
Ⅰ 答えのない AI ガバナンスにどう取り組むのか
1 企業に求められる形式的対応と実質的対応
2 企業として AI を利活用する際に考慮すべきこと
Ⅱ 具体的事例から考える AI ガバナンス
1 事例検討の前提
2 原理原則アプローチと帰納的アプローチを用いた想定事例の検討
Ⅲ ステークホルダーの関与度合い
1 AI ガバナンスにおけるステークホルダーとの関係
2 ステークホルダーの望ましい関与─リスクに応じた関与の度合い
3 ステークホルダーとの関係性に応じた関与の度合い─個人といかにコミュニケーションを行うか
Ⅳ AI の実質的対応のためのルールから AI ガバナンスへ
1 AI コンプライアンスと AI ガバナンスの違い
2 実質的対応のためのガバナンス体制作りに必要なこと
Ⅴ まとめ
第4章 ルール創造とガバナンス体制構築へ向けて
序 ガバナンスとその周辺の用語
1 企業におけるガバナンス
2 周辺の用語
Ⅰ ガバナンスとルールに対する理解を変える
1 日本のコーポレート・ガバナンスからみるガバナンス観
2 類似した感覚を持たれているルール対応
3 形式的ガバナンス・ルール対応から実質的ガバナンス・ルール対応へ
4 日本論の示唆からガバナンスを考える
Ⅱ ルール創造とガバナンス体制構築を目指して(ボトムアップとトップダウンが両輪)
1 全体像
2 何ができるようになるのか(目的)
3 ボトムアップでなければできないこと
4 トップダウンの必要性とトップの認識─ボトムアップだけでは不可能