至誠堂書店

答えのないリーガル的分野の歩き方

答えのないリーガル的分野の歩き方

販売価格: 2,750円 税込

数量
著者
渡邊満久/田中陽介/西尾暢之・著
発行元
商事法務
発刊日
2025-03-19
ISBN
978-4-7857-3143-4
CD-ROM
無し
サイズ
四六判 (216ページ)


答えのない課題に直面している読者のために思考のフレームワークを提供する



デジタルテクノロジーの利活用に伴い生じる倫理的とも言われる様々な問題や、それらを含む持続可能性、人権への配慮要求、ESGといった「リーガル的な」文脈にある様々な領域の課題に立ち向かうための、価値判断と意思決定のあり方を考える。


主要目次

序 章 本書出版に至る背景
 Ⅰ デジタル ・ テクノロジーの社会実装とルール
  1 停滞・混迷するデータ利活用
  2 企業が陥っていたと思われる問題の傾向
  3 新しい事業(ビジネス)の支援
  4 いわゆるガバナンスへの領域拡大と帰納的アプローチ・原理原則アプローチ
 Ⅱ 本書の構成

第1章 答えのない世界へ
 Ⅰ 答えのない世界における課題
  1 VUCA の時代
  2 企業に期待される役割の変化
  3 お上が答えを授けてくれる前提からの離脱
 Ⅱ 答えのない世界を歩むための武器
  0 なぜ思考のフレームワークという武器が必要なのか
  1 帰納的アプローチ
  2 原理原則アプローチ
  3 コモンロー的アプローチ
  4 小括─3つのアプローチ
 Ⅲ 答えのない世界を歩むための武器の活用
  1 ELSI との親和性
  2 新興国ビジネス
  3 パブリックリレーションズ
 Ⅳ まとめ
  1 答えのない世界における指針
  2 日本社会において答えのない世界の課題に取り組む難しさ

第2章  ステークホルダー論と「日本論」、その融合の試み
 Ⅰ  バズワード化する「ステークホルダー」との間で何が求められているのか
  1 適切な情報開示
  2 継続的な対話
  3 連携協働
  4 ステークホルダーとの関わりの必要性
 Ⅱ ステークホルダー・リレーションシップの種類
  1 一方通行的な情報提供
  2 双方向的なコミュニケーション
  3 目的に応じた参加手続
 Ⅲ 日本人の特性を踏まえたリレーションシップの手法
  1 可能性としての日本の特徴
  2 積極的な議論を行うために
  3 集団主義と個人主義、同調圧力の捉え方
 Ⅳ 今のところの最適解?
  1 リレーションシップの手法
  2 意識化への挑戦

第3章  AI ガバナンス構築を題材にした望ましいガバナンスの構築
 Ⅰ 答えのない AI ガバナンスにどう取り組むのか
  1 企業に求められる形式的対応と実質的対応
  2 企業として AI を利活用する際に考慮すべきこと
 Ⅱ 具体的事例から考える AI ガバナンス
  1 事例検討の前提
  2 原理原則アプローチと帰納的アプローチを用いた想定事例の検討
 Ⅲ ステークホルダーの関与度合い
  1 AI ガバナンスにおけるステークホルダーとの関係
  2 ステークホルダーの望ましい関与─リスクに応じた関与の度合い
  3 ステークホルダーとの関係性に応じた関与の度合い─個人といかにコミュニケーションを行うか
 Ⅳ AI の実質的対応のためのルールから AI ガバナンスへ
  1 AI コンプライアンスと AI ガバナンスの違い
  2 実質的対応のためのガバナンス体制作りに必要なこと
 Ⅴ まとめ

第4章  ルール創造とガバナンス体制構築へ向けて
 序 ガバナンスとその周辺の用語
  1 企業におけるガバナンス
  2 周辺の用語
 Ⅰ ガバナンスとルールに対する理解を変える
  1 日本のコーポレート・ガバナンスからみるガバナンス観
  2 類似した感覚を持たれているルール対応
  3 形式的ガバナンス・ルール対応から実質的ガバナンス・ルール対応へ
  4 日本論の示唆からガバナンスを考える
 Ⅱ  ルール創造とガバナンス体制構築を目指して(ボトムアップとトップダウンが両輪)
  1 全体像
  2 何ができるようになるのか(目的)
  3 ボトムアップでなければできないこと
  4 トップダウンの必要性とトップの認識─ボトムアップだけでは不可能
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