至誠堂書店

ドイツの憲法判例 Ⅴ

ドイツの憲法判例 Ⅴ

販売価格: 10,780円 税込

数量
著者
鈴木秀美/宮地 基/三宅雄彦・編
発行元
信山社
発刊日
2025-04-01
ISBN
978-4-7972-3365-0
CD-ROM
無し
サイズ
B5判 (594ページ)


◆ドイツの憲法解釈、憲法実務を知るために必読◆

ドイツの重要憲法判例を分析・解説、その全体像を知るために必読の書。シリーズⅠ~Ⅴ巻で、計約440件を収載する定番シリーズ。本書は、2013年10月から2020年12月までの重要判例99件を解説。


【目 次】

はしがき〔三宅雄彦〕

ドイツの各種裁判権の概観〔三宅雄彦〕
連邦憲法裁判所裁判官一覧〔三宅雄彦〕

◆Ⅰ 基本権〔Art. 1 GG-Art. 19 GG〕◆

■基本権総論
1 私有地における集会の自由と基本権の私人間効―ビール缶・フラッシュモブ決定―
  (NJW 2015, 2485)〔2015〕〔小山 剛〕
2 一般的平等原則の私法への照射効
  (BVerfGE 148, 267)〔2018〕〔玉蟲由樹〕
3 事業所の施設を利用したストライキ行動―アマゾン駐車場決定―
  (NJW 2020, 3098)〔2020〕〔倉田原志〕

■人間の尊厳(GG1条)
4 「電子的足かせ」の合憲性
 (BVerfGE 156, 63)〔2020〕〔小西葉子〕

■人格の自由な発展の権利(GG2条1項)
5 業としての自殺援助の禁止と自己決定に基づく死の権利―自殺ほう助判決―
  (BVerfGE 153, 182)〔2020〕〔玉蟲由樹〕
6 ドイツ版「Nシステム」(自動車番号自動読取りシステム)の合憲性―第2次決定―
  (BVerfGE 150, 244)〔2018〕〔高橋和広〕
7 自動車ナンバー自動読取捜査の合憲性と憲法異議の適法性―第3次決定―
  (BVerfGE 150, 309)〔2018〕〔浮田 徹〕
8 警察官庁や情報機関によるデータマイニングと情報自己決定権―テロ対策データファイル法Ⅱ決定―
  (BVerfGE 156, 11)〔2020〕〔新井貴大〕
9 連邦刑事庁による秘密裏の情報収集等に課される諸条件―連邦刑事庁法違憲判決―
  (BVerfGE 141, 220)〔2016〕〔石塚壮太郎〕
10 女性の内密領域の保護と裁判所による法の継続形成の限界
  (BVerfGE 138, 377)〔2015〕〔實原隆志〕
11 子の出自を知る権利―独立した出自の解明手続―
  (BVerfGE 141, 186)〔2016〕〔武市周作〕
12 「第三の性」決定―インターセクシュアルの性別登録と一般的人格権・平等権―
  (BVerfGE 147, 1)〔2017〕〔赤坂正浩〕
13 「忘れられる権利」第1決定―オンライン・アーカイブの過去記事と一般的人格権―
  (BVerfGE 152, 152)〔2019〕〔鈴木秀美〕

■生命および身体を害されない権利、人身の自由(GG2条2項、104条)
14 世話法上の強制処遇と国家の基本権保護義務
  (BVerfGE 142, 313)〔2016〕〔玉蟲由樹〕
15 公法上の収容における身体拘束の合憲性
  (BVerfGE 149, 293)〔2018〕〔太田航平〕

■法の前の平等(GG3条)
16 相続税法に関する違憲判決
  (BVerfGE 138, 136)〔2014〕〔カール=フリードリッヒ・レンツ〕
17 土地取得税に関する違憲決定
  (BVerfGE 139, 285)〔2015〕〔カール=フリードリッヒ・レンツ〕
18 税法における類型化裁量・首尾一貫性の審査―法人税法8c条1文違憲決定―
  (BVerfGE 145, 106)〔2017〕〔山本真敬〕
19 租税立法者の類型化余地と一般的平等原則―初期職業教育訓練費(Erstausbildungskosten)決定―
  (BVerfGE 152, 274)〔2019〕〔松本奈津希〕

■信教の自由・教会条項(GG4条、140条)
20 第2次スカーフ決定
  (BVerfGE 138, 296)〔2015〕〔小山 剛〕
21 保育園における保育者のイスラームスカーフ事件
  (NJW 2017, 381)〔2016〕〔斎藤一久〕
22 司法修習生のスカーフ事件―第3次スカーフ決定―
  (BVerfGE 153, 1)〔2020〕〔棟久 敬〕
23 カトリック病院の忠誠義務と教会の自己決定権―医長事件―
  (BVerfGE 137, 273)〔2014〕〔村山美樹〕
24 法律による宗教団体への公法社団地位の付与―第2次エホヴァの証人決定―
  (BVerfGE 139, 321)〔2015〕〔三宅雄彦〕
25 祝日の保護と祝日に反対する世界観団体による世界観・集会の自由―バイエルン聖金曜日事件―
  (BVerfGE 143, 161)〔2016〕〔棟久 敬〕

■意見表明の自由、プレス・放送の自由(GG5条1項・2項)
26 新聞社に対する強制捜査とプレスの自由―ベルリーナー・モルゲンポスト事件―
  (NJW 2015, 3430)〔2015〕〔鈴木秀美〕
27 裁判所の判決提供義務とプレスの自由―ハンデルスブラット事件―
  (NJW 2015, 3708)〔2015〕〔鈴木秀美〕
28 公共放送内部監督機関の委員構成の合憲性―第2ドイツ・テレビ判決―
  (BVerfGE 136, 9)〔2014〕〔鈴木秀美〕
29 放送負担金判決
  (BVerfGE 149, 222)〔2018〕〔片桐直人〕

■学問・芸術の自由(GG5条3項)
30 トップダウン型の大学構造改革と学問の自由―ハノーファー医科大学決定―
  (BVerfGE 136, 338)〔2014〕〔栗島智明〕
31 大学統合における学部と教授の学問の自由
  (BVerfGE 139, 148)〔2015〕〔高橋雅人〕
32 高等教育における質保証と学問の自由―アクレディテーション決定―
  (BVerfGE 141, 143)〔2016〕〔栗島智明〕
33 レコードサンプリングをめぐる芸術の自由と著作隣接権との調整―サンプリング事件―
  (BVerfGE 142, 74)〔2016〕〔石塚壮太郎〕
34 絵画の展示をめぐる人格権と芸術の自由の衝突―「ラプンツェル4」事件―
  (NJW 2019, 1277)〔2019〕〔奥山亜喜子〕

■婚姻・家族の保護(GG6条1項)
35 非婚カップルによる連れ子養子縁組の可否
  (BVerfGE 151, 101)〔2019〕〔村山美樹〕
36 基本法6条1項に基づく家族の保護と祖父母の権利―祖父母決定―
  (BVerfGE 136, 382)〔2014〕〔根森 健〕

■結社の自由、団結権(GG9条)
37 基本法9条2項に基づく結社の禁止とその限界
  (BVerfGE 149, 160)〔2018〕〔土屋 武〕
38 団結権保障と協約単一法―協約単一法判決―
  (BVerfGE 146, 71)〔2017〕〔菅沼博子〕

■通信の自由(GG10条)
39 刑訴法100a条に基づくインターネット上の行動に対する監視
  (NJW 2016, 3508)〔2016〕〔高橋和広〕
40 連邦情報局による「国外にいる外国人」への遠隔通信監視
  (BVerfGE 154, 152)〔2020〕〔石村 修〕

■職業の自由(GG12条1項)
41 著作権法の報酬規定の合憲性
  (BVerfGE 134, 204)〔2013〕〔岡田俊幸〕
42 弁護士と医師・薬剤師との共同の職業活動の禁止と職業の自由
  (BVerfGE 141, 82)〔2016〕〔浮田 徹〕
43 社会国家目的での賃貸住宅仲介業の規制―「注文者原則(Bestellerprinzip)」決定―
  (BVerfGE 142, 268)〔2016〕〔嶋崎健太郎〕
44 国家による消費者への情報提供と職業の自由―食品・飼料法決定―
  (BVerfGE 148, 40)〔2018〕〔新井貴大〕
45 第3次大学定数判決―大学の学籍と配分請求権―
  (BVerfGE 147, 253)〔2017〕〔宮村教平〕

■住居の不可
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