至誠堂書店

ネット炎上事例300 なぜ企業や個人は失敗を繰り返すのか?

ネット炎上事例300 なぜ企業や個人は失敗を繰り返すのか?

販売価格: 2,420円 税込

数量
著者
小林直樹・著
発行元
日経BP
発刊日
2025-05-22
ISBN
978-4-296-20800-5
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (312ページ)
個人SNSユーザー、企業の広告宣伝、SNS担当必読
300件の実例トラブルから学ぶ、ネット炎上対策

 「ネット炎上」トラブルは、スマートフォンとSNSの普及が両輪となって一貫して増え続けてきました。新型コロナウイルス禍では、在宅率が高まったことで一段と炎上は増加し、正義感が暴走した「自粛警察」や、「ワクチン推奨vs.反ワク」のバトルを生み出しました。アフターコロナを迎えて炎上件数は頭打ちになり、2024年は前年比(2023年比)で22.6%減と、大幅に減少しています(出所:デジタル・クライシス総合研究所「デジタル・クライシス白書2025」)。
 では、ひと安心かといえば、そうとも言えません。炎上1件当たりの規模、インパクトは以前にも増して大きくなっています。X(旧Twitter)の仕様変更で、フォロワー数が少ない小規模アカウントの投稿でも、投稿内容によっては「おすすめ欄」に表示されるようになり、数百万~数千万単位のインプレッション数を弾き出すケースも出てきています。これが本書の表紙帯に記した、「誰もが『万バズ』する時代」の到来です。
 炎上の引き金になるのは、ほとんどの場合、喜怒哀楽の「怒」の感情です。人気のSNSや投稿端末、コンテンツ形態(テキストか画像か動画か)、そして情報モラルも時代によって変化しますが、「何をされるとカチンとくるか?」--、「怒」の感情をもたらすものはほとんど変わりません。そのため、10年前と同じパターンの炎上が繰り返されています。
 企業の広告・SNS担当者はもちろんのこと、一般SNSユーザーも、炎上が頻発している折、利用しながらも一抹の不安があるかと思います。
 ガイドラインの策定やSNS研修なども用意はされています。が、安全運転の教則本における「スピードを出し過ぎない」のように、当たり前に感じる内容が多いでしょう。
 自動車の運転でも、免許証交付の待ち時間に見る事故シーンのビデオは、身につまされるだけでなく、事故頻出パターンとしての学びを得られます。炎上も実例に学ぶのが最も効果的なのではないか。そうした考えから本書は企画されました。特に免許も不要で利用できるSNSですが、炎上事故は心に大きな傷を負う場合があります。本書がネット利用者の教則本としてお役に立てれば幸いです。

【目次】
Chapter 1 2025年、炎上事件簿
1-1 2025年も大型炎上が頻発
事例001 「赤いきつね」CM動画は性的か?
事例002 OD(オーバードーズ)よりSD(相談)
事例003 客員准教授がキンコン西野氏を中傷
事例004 ドロドロ不倫看護師の着回しコーデ企画
事例005 「すっぴんを見られたくない女」動画
事例006 道路陥没事故を笑い飛ばしたモデル降板
事例007 レシピページに性的な広告表示
事例008 新人アイドル「鮮度」アピールに賛否
事例009 俳優の泥酔住居侵入、CM契約は?
事例010 ヤマトの不在連絡票、そっくりチラシ
事例011 高校生向け妊娠・出産の啓発冊子が物議
事例012 CEO発言が「移民促進」と誤解され不買
事例013 看護師が医療事故隠蔽を示唆するX投稿
事例014 美容外科医が解剖研修でピースサイン
事例015 テレビCMがACジャパンと番宣だらけに
事例016 就活学生にわいせつ行為で指針見直し
事例017 鶴瓶の広告削除、冷酷対応と批判続々
事例018 異物混入相次ぎ、全店休業・一斉清掃
事例019 ストリートピアノ、下手な初級者禁止?
事例020 屋外から生配信、居場所特定される恐怖
事例021 "結婚できない"17歳が結婚CMモデルに
事例022 ライス販売停止というエイプリルフール

Chapter 2 ジェンダー炎上
2-1 男性差別型、イジリ・からかい型炎上
2-2 性別役割の固定化型炎
2-3 性的、セクハラ型炎上
2-4 萌えキャラトラブル型
2-5 不安、ルッキズム助長型
2-6 炎上未遂型
2-7 その他ジェンダー炎上

Chapter 3 不適切な投稿、行為、広告
3-1 不適切な「投稿」による炎上
3-2 不適切な「行為」による炎上
3-3 不適切な広告、コンテンツなど

Chapter 4 バイトテロ
4-1 2005年から今なお続くアルバイトの暴走

Chapter 5 炎上エトセトラ
5-1 生成AIトラブル
5-2 ステルスマーケティング
5-3 告発、クレーム
5-4 イベント不手際
5-5 フェイクニュース
5-6 情報管理不備
5-7 誹謗中傷
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