憲法研究 第16号

販売価格: 4,400円 税込
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◆第16号:特集【最高裁判所裁判官の研究】― 第一線の執筆陣が集い、本号も充実の刊行◆
第16号は、特集「最高裁判所裁判官の研究」。千葉勝美判事へのインタビュー(聞き手:渡辺)と戦後から今に至る最高裁裁判官12名の系譜(奥野健一:小幡、横田正俊:嘉多山、藤林益三:田近、岸盛一:西村、寺田治郎:木下、可部恒男:栗島、三好達:見平、福田博:山本、岡部喜代子:田代、櫻井龍子:藤野、山本庸幸:村西、宇賀克也:橋本)。書評(村山、岡田)も掲載。
【目 次】
◆特集 最高裁判所裁判官の研究◆
企画趣旨〔渡辺康行〕
インタビュー
私のかかわった憲法判例と裁判官人生〔千葉勝美 /(聞き手)渡辺康行〕
1 多くの少数意見を著した理論家―奥野健一〔小幡純子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 奥野健一の少数意見について
Ⅲ 奥野健一の少数意見がその後の最高裁判例に及ぼした影響―2つの判例を素材として
Ⅳ おわりに
2 正真正銘のリベラリスト―横田正俊〔嘉多山 宗〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 同僚判事らによる横田の評価
Ⅲ 横田の憲法解釈の特徴
Ⅳ 横田の思考方法に影響を与えたもの
Ⅴ 「司法の危機」を迎えて
3 信仰に生きた最高裁判事―藤林益三〔田近 肇〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 全農林警職法事件・全逓名古屋中郵事件
Ⅲ 津地鎮祭事件
Ⅳ 全人格的判断としての裁判
4 冊冊たる孤生の竹―岸 盛一〔西村裕一〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 新しい刑事司法へ
Ⅲ 「司法の危機」をめぐって
5 穏健な実務家による日本型違憲審査の構築―寺田治郎〔木下智史〕
Ⅰ 寺田治郎最高裁長官の経歴
Ⅱ 大法廷回付に積極的
Ⅲ 時代を先取りする判断
Ⅳ 「一票の較差」問題へのこだわり
Ⅴ 「限定解釈」という憲法判断の手法
Ⅵ 「協調型」違憲審査の限界
6 短歌を愛した裁判官―可部恒雄〔栗島智明〕
1 生い立ち―「原点」としての原爆経験
2 判事補から調査官,再び現場へ
3 再び最高裁調査官に
4 東京地裁部総括と歴史的な「スモン和解」
5 東京地裁所長代行,水戸地裁所長,首席調査官,そして福岡高裁所長
6 最高裁・第三小法廷の判事に任命される
7 最高裁判事としての可部恒雄
8 退官後の活動―特に「法曹一元論」への批判
9 まとめにかえて
7 時代の狭間の最高裁判所長官―三好 達〔見平 典〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 生 涯
Ⅲ 法 思 想
Ⅳ 最高裁判所判事時代の判決行動
Ⅴ 最高裁判所長官時代の判決行動
Ⅵ おわりに
8 民主主義の前提と司法審査の役割―福田 博〔山本真敬〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 福田裁判官の根底にある考え方
Ⅲ 権利制約正当化根拠としての立法裁量論の拒否
Ⅳ おわりに
9 理論と実務の架け橋―岡部喜代子〔田代亜紀〕
Ⅰ 最高裁判事になるまで
Ⅱ 最高裁判決での個別意見
Ⅲ おわりに
10 バトンをつなぐ―櫻井龍子〔藤野美都子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 意見を残す
Ⅲ 女性としての経験を活かす
Ⅳ 国会に託す
Ⅴ おわりに
11 内閣法制局長官を逐われて最高裁へ―山本庸幸〔村西良太〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 内閣法制局の二大所掌事務
Ⅲ 内閣法制局長官を逐われた経緯
Ⅳ 最高裁判所判事として
Ⅴ おわりに
12 司法権・違憲審査に対する根源的(radical)な問いかけ―宇賀克也〔橋本基弘〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 司法権と違憲審査についての姿勢
Ⅲ 基本的人権の制約と違憲審査―個人の尊厳の理解と権利救済の視点
Ⅳ 違憲審査と民主主義
Ⅴ 結 び
【書 評】
1 市川正人『司法審査の理論と現実』(日本評論社,2020年)〔村山健太郎〕
Ⅰ 本書の概要
Ⅱ 本書を踏まえた考察
2 渡辺康行『憲法裁判の法理』(岩波書店,2022年)〔岡田俊幸〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 本書の概要
Ⅲ 地方議会の自律権と司法審査の限界
Ⅳ 自由権規制立法に関する違憲審査の手法
Ⅴ 結びにかえて
■ 憲法年表(2024年10月1日~2025年3月31日)
■ 国際学会等のご案内
第16号は、特集「最高裁判所裁判官の研究」。千葉勝美判事へのインタビュー(聞き手:渡辺)と戦後から今に至る最高裁裁判官12名の系譜(奥野健一:小幡、横田正俊:嘉多山、藤林益三:田近、岸盛一:西村、寺田治郎:木下、可部恒男:栗島、三好達:見平、福田博:山本、岡部喜代子:田代、櫻井龍子:藤野、山本庸幸:村西、宇賀克也:橋本)。書評(村山、岡田)も掲載。
【目 次】
◆特集 最高裁判所裁判官の研究◆
企画趣旨〔渡辺康行〕
インタビュー
私のかかわった憲法判例と裁判官人生〔千葉勝美 /(聞き手)渡辺康行〕
1 多くの少数意見を著した理論家―奥野健一〔小幡純子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 奥野健一の少数意見について
Ⅲ 奥野健一の少数意見がその後の最高裁判例に及ぼした影響―2つの判例を素材として
Ⅳ おわりに
2 正真正銘のリベラリスト―横田正俊〔嘉多山 宗〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 同僚判事らによる横田の評価
Ⅲ 横田の憲法解釈の特徴
Ⅳ 横田の思考方法に影響を与えたもの
Ⅴ 「司法の危機」を迎えて
3 信仰に生きた最高裁判事―藤林益三〔田近 肇〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 全農林警職法事件・全逓名古屋中郵事件
Ⅲ 津地鎮祭事件
Ⅳ 全人格的判断としての裁判
4 冊冊たる孤生の竹―岸 盛一〔西村裕一〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 新しい刑事司法へ
Ⅲ 「司法の危機」をめぐって
5 穏健な実務家による日本型違憲審査の構築―寺田治郎〔木下智史〕
Ⅰ 寺田治郎最高裁長官の経歴
Ⅱ 大法廷回付に積極的
Ⅲ 時代を先取りする判断
Ⅳ 「一票の較差」問題へのこだわり
Ⅴ 「限定解釈」という憲法判断の手法
Ⅵ 「協調型」違憲審査の限界
6 短歌を愛した裁判官―可部恒雄〔栗島智明〕
1 生い立ち―「原点」としての原爆経験
2 判事補から調査官,再び現場へ
3 再び最高裁調査官に
4 東京地裁部総括と歴史的な「スモン和解」
5 東京地裁所長代行,水戸地裁所長,首席調査官,そして福岡高裁所長
6 最高裁・第三小法廷の判事に任命される
7 最高裁判事としての可部恒雄
8 退官後の活動―特に「法曹一元論」への批判
9 まとめにかえて
7 時代の狭間の最高裁判所長官―三好 達〔見平 典〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 生 涯
Ⅲ 法 思 想
Ⅳ 最高裁判所判事時代の判決行動
Ⅴ 最高裁判所長官時代の判決行動
Ⅵ おわりに
8 民主主義の前提と司法審査の役割―福田 博〔山本真敬〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 福田裁判官の根底にある考え方
Ⅲ 権利制約正当化根拠としての立法裁量論の拒否
Ⅳ おわりに
9 理論と実務の架け橋―岡部喜代子〔田代亜紀〕
Ⅰ 最高裁判事になるまで
Ⅱ 最高裁判決での個別意見
Ⅲ おわりに
10 バトンをつなぐ―櫻井龍子〔藤野美都子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 意見を残す
Ⅲ 女性としての経験を活かす
Ⅳ 国会に託す
Ⅴ おわりに
11 内閣法制局長官を逐われて最高裁へ―山本庸幸〔村西良太〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 内閣法制局の二大所掌事務
Ⅲ 内閣法制局長官を逐われた経緯
Ⅳ 最高裁判所判事として
Ⅴ おわりに
12 司法権・違憲審査に対する根源的(radical)な問いかけ―宇賀克也〔橋本基弘〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 司法権と違憲審査についての姿勢
Ⅲ 基本的人権の制約と違憲審査―個人の尊厳の理解と権利救済の視点
Ⅳ 違憲審査と民主主義
Ⅴ 結 び
【書 評】
1 市川正人『司法審査の理論と現実』(日本評論社,2020年)〔村山健太郎〕
Ⅰ 本書の概要
Ⅱ 本書を踏まえた考察
2 渡辺康行『憲法裁判の法理』(岩波書店,2022年)〔岡田俊幸〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 本書の概要
Ⅲ 地方議会の自律権と司法審査の限界
Ⅳ 自由権規制立法に関する違憲審査の手法
Ⅴ 結びにかえて
■ 憲法年表(2024年10月1日~2025年3月31日)
■ 国際学会等のご案内