裁判例から学ぶ インフォームド・コンセント(第2版)

販売価格: 4,840円 税込
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最新の裁判例から臨床現場におけるインフォームド・コンセントのあり方を提示!
医師・歯科医師看護師ら医療従事者、医療弁護士等の必読テキスト! 最新判例を多数追加した待望の改訂版!
裁判例やガイドライン等をもとに、臨床場面におけるインフォームド・コンセント・説明義務のあり方・説明内容を、具体的に示す!
超高齢社会において「誰に説明して、誰に同意をもらうのか?」「患者に家族等がいない場合はどうすればよいのか?」など、患者のみならず家族等と医療者のあり方を提示!
充実したインフォームド・コンセントによって患者・家族との信頼関係を構築することが、医療紛争リスクの低減につながる!
●本書の目次●
第1部 インフォームド・コンセントをめぐる状況――弁護士・医師の視点から――
第1章 医療紛争とインフォームド・コンセント――弁護士の視点から――
1 医療者の説明不足(インフォームド・コンセントの欠如)は医療紛争の呼び水
2 医療訴訟増加の背景事情とインフォームド・コンセントとの関係性
3 よりよい医療のためのインフォームド・コンセント(よりよい人間関係の形成)
4 新たな人間関係の構築と“誤解に基づく医療紛争”の予防
5 医療事故調査制度とインフォームド・コンセント
6 インフォームド・コンセントの新しい展開(ACP、SDМ)
第2章 インフォームド・コンセント――医師の視点からの現状と提言――
1 はじめに
2 パターナリズムの時代
3 インフォームド・コンセントの時代
4 よりよい医師・患者関係の構築に向けて
5 看護師とインフォームド・コンセント
第2部 裁判例に学ぶインフォームド・コンセント(説明義務)
第1章 インフォームド・コンセントの基礎知識
1 インフォームド・コンセントの歴史的な成り立ち
2 わが国におけるインフォームド・コンセントの公的な検討
3 厚生労働省や日本医師会の考えるインフォームド・コンセント
4 インフォームド・コンセントの法的効果
第2章 判例に学ぶ「医師の説明義務」
1 説明義務の基本的な考え方
2 特殊な場面における説明義務
第3章 患者の判断能力と説明の相手方
1 患者本人に帰属する医療行為の同意権(自己決定権)
2 医療行為の同意能力
3 未成年患者への医療行為
4 認知症の高齢者など“同意能力のない成年患者”への医療行為
5 一時的に理解力・判断力に支障が生じている場合
6 病状や精神状態等を考慮して患者本人に判断を求めることが相当でない場合
7 医療者の判断過程と診療記録への記載──裁判例から見る実務への指針
第4章 終末期など人生最終段階におけるインフォームド・コンセント(説明義務)
1 終末期医療における医師の説明義務──癌告知に関する判例の考え方
2 延命治療とインフォームド・コンセント──判例を中心として
3 人生の最終段階における医療・ケアとインフォームド・コンセント――ガイドラインの重要性
4 人生最終段階における医療・ケアと“ガイドライン”(ガイドラインの存在意義)
第5章 判例に学ぶ「歯科医師の説明義務」
1 歯科医療契約の法的性質
2 歯科医療における説明義務(インフォームド・コンセント)
3 歯科医師の説明義務に関する裁判例
4 特殊な歯科医療と説明義務
第6章 看護師に求められるインフォームド・コンセント
1 医療行為における看護業務の位置付け
2 看護師に求められるインフォームド・コンセント
第7章 医療事故発生直後の説明義務――事故発生直後の患者・家族等との向き合い方――
1 はじめに
2 患者・家族に対する事故発生直後の“謝罪”
3 事故直後における患者・家族に対する説明(医療者の説明義務)
4 医療事故の原因説明としての「合併症」と患者・家族の誤解――医療者側の事故原因説明を「言い逃れ」と思われないためのインフォームド・コンセント
5 最後に――診療の全過程におけるインフォームド・コンセントの実践
第8章 インフォームド・コンセントの書面化(診療記録への記載)の重要性
1 はじめに――紛争回避のための書面化
2 患者の承諾・同意の方式(手術承諾書の取り方)
3 診療記録(カルテ・看護記録等)の医療訴訟上の証明力