最高裁長官 石田和外 日本的司法を定礎した天皇主義者

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一九六九年、第五代最高裁長官に就任した石田和外。新憲法の精神に即したリベラルな法解釈や東大安田講堂事件へと続く学生運動の激化を「国難」と憂えた自民党保守派の意向だった。裁判・人事の両面で人権よりも秩序重視、今日に至る「日本的司法」の礎を築き、退官後は「日本会議」の前身を結成した天皇主義者の実像を描く評伝。
目 次
はじめに
第一章 正義に徹する道 一九〇三―一九四五
一節 剣道に打ち込んだ青春時代
二節 裁判官を志望するまで
三節 「水中月影」と断じた帝人事件裁判
四節 予審判事と治安維持法
五節 平沼騏一郎暗殺未遂事件の裁判長として
第二章 「新しい」裁判所を創る 一九四五―一九六三
一節 司法官僚として頭角を現す
二節 六年五か月にも及んだ事務総局事務次長在任
三節 「生涯で最も充実感を覚えた」東京地裁所長時代
四節 「トラフグ」事務総長の国会対応
第三章 最高裁でかかわった重大事件 一九六三―一九七〇
一節 最高裁判事として決着をつけた八海事件
二節 「司法の危機」時代のはじまり
三節 「激流に立つ巌のごとくに」と誓って最高裁長官へ
四節 「平賀書簡」事件に際会して
五節 転機となった「飯守所見」
第四章 裁判官に対する国民の信頼 一九七〇―一九七三
一節 「公正らしさ」論と思想審査 ブルーパージの発動(Ⅰ)
二節 宮本判事補再任拒否事件 ブルーパージの発動(Ⅱ)
三節 阪口修習生罷免事件 ブルーパージの発動(Ⅲ)
四節 青い影に隠れた「功績」
五節 保守化する最高裁の法廷構成
第五章 英 霊 一九七三―一九七九
一節 保守派の広告塔として
二節 「剣道の達人」の頂点に立つ
三節 大猷院殿玄武和外大居士
おわりに
参考資料
あとがき
石田和外年譜
人名索引
事項索引
目 次
はじめに
第一章 正義に徹する道 一九〇三―一九四五
一節 剣道に打ち込んだ青春時代
二節 裁判官を志望するまで
三節 「水中月影」と断じた帝人事件裁判
四節 予審判事と治安維持法
五節 平沼騏一郎暗殺未遂事件の裁判長として
第二章 「新しい」裁判所を創る 一九四五―一九六三
一節 司法官僚として頭角を現す
二節 六年五か月にも及んだ事務総局事務次長在任
三節 「生涯で最も充実感を覚えた」東京地裁所長時代
四節 「トラフグ」事務総長の国会対応
第三章 最高裁でかかわった重大事件 一九六三―一九七〇
一節 最高裁判事として決着をつけた八海事件
二節 「司法の危機」時代のはじまり
三節 「激流に立つ巌のごとくに」と誓って最高裁長官へ
四節 「平賀書簡」事件に際会して
五節 転機となった「飯守所見」
第四章 裁判官に対する国民の信頼 一九七〇―一九七三
一節 「公正らしさ」論と思想審査 ブルーパージの発動(Ⅰ)
二節 宮本判事補再任拒否事件 ブルーパージの発動(Ⅱ)
三節 阪口修習生罷免事件 ブルーパージの発動(Ⅲ)
四節 青い影に隠れた「功績」
五節 保守化する最高裁の法廷構成
第五章 英 霊 一九七三―一九七九
一節 保守派の広告塔として
二節 「剣道の達人」の頂点に立つ
三節 大猷院殿玄武和外大居士
おわりに
参考資料
あとがき
石田和外年譜
人名索引
事項索引