世界は安楽死をどう考えどう迎えるか その現状と理論

世界は安楽死をどう考えどう迎えるか 	その現状と理論

販売価格: 1,320円 税込

著者
盛永審一郎・著
発行元
東信堂
発刊日
2025-07-31
ISBN
978-4-7989-1974-4
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (128ページ)
私たちは、自らの「終わり」を決められるのか―?

高齢化が進む日本で、終末期医療や安楽死は誰もが直面する課題となっている―。本書は、「死を選ぶ権利」はあるのか、「その意思を支援した他者は罰せられるのか」という根源的問いに、欧州各国の制度・判例・哲学的議論を通して迫る。安楽死を単なる自由の問題ではなく、プライバシー権・尊厳・統合体という欧州の生命倫理の視座から捉え直し、制度としてそれを支える倫理と法の接点を豊富な資料から詳説。巻末に
は、世界各国の最新の法制度と終末期医療の比較資料を掲載。印象論的な「滑り坂」議論に覆われがちな今こそ、「死を選ぶ自由」が意味するものを問い直す一冊である。

目次
はじめに
Ⅰ 章 オランダ安楽死の論理
 1 嘉助には「死ぬ権利」、「死を選ぶ権利」があるのか?
 2 嘉助を苦痛から解放する喜助の行為は、嘉助が致死するとしたら罰せられるのか?
 3 「滑り坂論証」と安楽死反対論
Ⅱ章 安楽死法アトラス
 1 安楽死のモデル
 2 人生終焉法への拡大?
 3 「事前指示書」か、「いま」の意思か―オデュッセウスの命令
Ⅲ章 資料編 世界の終末期医療の最新データ 2024.12.01
 1 ベネルクス3国の比較
 2 安楽死法を持つ各国の状況
 ①オランダ②アメリカ③カナダ④オーストラリア⑤スペイン⑥ニュージーランド
 ⑦スイス⑧ドイツ⑨オーストリア⑩フランス⑪イギリス⑫尊厳死に関する法的規制等
3 世界の安楽死法の比較表
おわりに
 ページの
先頭に戻る