要件事実演習 予備試験論文試験の腕試し

要件事実演習 予備試験論文試験の腕試し

販売価格: 3,300円 税込

著者
岡口基一・著
発行元
創耕舎
発刊日
2026-03-17
ISBN
978-4-908621-27-7
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (221ページ)
はしがき
1 本書は、司法試験予備試験論文試験の本番さながらに、本番レベル又は
それよりもややハイレベルな要件事実の演習を行うためのものであり、いわ
ば、自宅で挑戦する直前模擬試験です。
本番よりもやや難しい問題で演習をしておけば、いざ本番になると問題が
易しく感じられるというのは、みなさんも、大学受験等でご経験済みのこと
だと思います。
2 そういう趣旨の本書が現れざるを得ないくらい、司法試験予備試験「民
実」の問題の難化傾向は進んでいます。「要件事実丸暗記」でも対処できた
時代は完全に過去のものとなり、今では、むしろ、この丸暗記型の受験生を
いかにして排除するかに試験委員らが躍起になっているようにも思われま
す。令和7年には、丸暗記型受験生を狙った、あからさまなひっかけ問題ま
で出題されました。
令和4年からは、要件事実の結論だけを答えさせるのではなく、それが要
件事実になる理由や、攻撃防御方法として機能する法的根拠を答えさせる新
傾向問題が現れました(この出題形式は、司法研修所で二段方式の起案がさ
れていた際の「下段」に相当します)。
また、令和6年からは、ブロックダイアグラムの複雑化、そして、攻撃防
御方法同士の関係を尋ねる問題が出題されるようになりました。令和6年に
初めて再々々々抗弁が現れ、令和7年に初めて主請求が複数となりました。
攻撃防御方法同士の関係を尋ねる設問は予備試験受験生にはやや難しすぎる
印象すらあります。また、令和7年には、いわゆる「ユリイカ」 に掲載さ
れている内容からの出題もされました。
いまや、予備試験の要件事実の問題は、司法研修所での起案レベルにまで
達しているといっても過言ではありません。令和7年には、司法修習生には
お馴染みの、司法研修所特有の要件事実理論を使った問題まで出題されました。
3 司法修習生は、起案演習を何本もこなして実力をつけています。司法試
験予備試験受験生も、同様に、難易度が高い演習の数をこなすしかありませ
んが、その演習は、何の予備知識もなく問題に向き合えるものであることが
重要です。見出しとして「賃貸借」などと記載された問題を解くのでは、見
出しで大ヒントが与えられてしまっているからです。令和6年の本試験で
は、いかにも訴訟物が賃貸借であるかのような内容で、実際にはそうではな
い問題が出題され、訴訟物を間違えた受験生が続出しました。そういうミス
をしないためには、「見出し」がない問題で演習をすべきであり、そのた
め、本書では「問題2」といったニュートラルな見出ししかつけないことに
しました。もっとも、本書の目次には各問題のテーマ等が記載されているた
め、目次を見ることなく、第1章の問題に進んでください。
また、本書の問題は、過去に出題されていない論点を中心として構成する
ようにしました。問題演習としては過去問を演習する受験生が多いのです
が、しかし、過去に出題された論点は、その後しばらくは、再度出題される
可能性が大変に低いことが否定できません。
さらに、本書では、ユリイカに掲載されている法理論等を用いた問題や、
ブロックダイアグラムの複雑化に対応した問題も出題しています。
なお、本書の最初に、令和7年の本試験の問題・解説・参考答案を掲載し
ていますが、これは、現在の本試験の問題レベルをまず知ってもらうためです。
4 本書には、解説・参考答案のある10問のオリジナル問題に続いて、解
説・参考答案がない5問のオリジナル問題もあります。要件事実ゼミなどで
活用していただくことを念頭に置いたものです。
自主ゼミを組むなどして、これらの問題にも取り組んでみましょう。合格
者の方などに解説をお願いしてもいいかもしれません。
5 なお、本書は、「要件事実演習」というタイトルからおわかりのとお
り、アウトプット専用の教材であり、インプットを目的としたものではあり
ません。また、要件事実の知識を体系的に学ぶものでもありません。過去に
未出題の論点が中心であるため、内容的にも偏りがあります。そこで、まず
は拙著「ゼロからマスターする要件事実」(ぎょうせい)等で要件事実の知
識を体系的にインプットしたうえで、本書に進んでください。
また、本書は、上級者向けの演習本です。初級者中級者向けの演習をする
場合には、拙著「要件事実入門紛争類型別編」(創耕舎)の後半部分におい
て、平成23年以降の全過去問をベースにした要件事実の演習が14問もでき
ます(重要論点の多くは過去に出題済みですので、むしろこちらの演習の方
が重要です)。過去問対策を兼ねて演習ができますので、初級者中級者の方
は、まずそちらを終わらせてから、本書に進みましょう。

主要目次
第1章 演習問題・参考答案・解説
問題令和7年の本試験問題(要件事実の部分のみ) [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題1 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題2 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題3 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題 4 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題5 [設問 1~設問4] 参考答案 解説
問題6 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題7 [設問 1~設問4] 参考答案 解説
問題8 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題9 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
問題 10 [設問 1~設問3] 参考答案 解説
第 2 章 演習問題 問題 1/問題2/問題3/問題4/問題5
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