契約侵害による不法行為 「契約の尊重」と第三者の範囲

契約侵害による不法行為 「契約の尊重」と第三者の範囲

販売価格: 5,500円 税込

著者
大久保紀彦・著
発行元
日本評論社
発刊日
2021-09-29
ISBN
978-4-535-52580-1
CD-ROM
無し
サイズ
A5判上製 (210ページ)

民法学の基本的・中核的論題に関する研究
【内容紹介】「契約侵害による不法行為」に学説史、ドイツ法・フランス法・英米法にわたる比較法、裁判例分析からアプローチした研究書。

【目次】
第1章 序論――契約侵害による不法行為
第1節 序
第2節 類型化
第3節 契約を尊重すべき第三者の範囲

第2章 「債権侵害」の伝統的通説形成――ドイツ法の視座
第1節 本章の目的と検討内容
第2節 イギリス判例法の理解を基盤とする民法709条の立法者意思と大審院大正4年判決
第3節 ドイツ法の理解を基盤とする伝統的通説の形成

第3章 「契約の尊重」と不法行為責任――フランス法の視座
第1節 本章の目的と検討内容
第2節 フランス債務法改正における「契約の尊重」
第3節 不法行為責任――「尊重されるべき契約」保護の論理
第4節 第三者による「契約の尊重」義務とその法思想的意義
第5節 小括および次章以降への課題

第4章 「侵害類型化」と第三者からの契約保護――諸学説の視座
第1節 本章の目的と検討内容
第2節 侵害の類型化分析
第3節 間接損害型と福島原発賠償中間指針

第5章 「契約に近接する第三者」の不法行為責任
――裁判例検討と関係的契約の視座
第1節 間接損害・直接損害とも構成しうる事案
第2節 関係的契約理論をてがかりに
第3節 被侵害契約と近接する別契約

第6章 結論
第1節 本稿の振返り
第2節 結論
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