一般条項の理論・実務・判例 第1巻 基礎編 (勁草法律実務シリーズ)


販売価格: 4,950円 税込
研究者による判例分析、弁護士による主張・立証の方法、裁判官による裁判所からみた立証のポイント、の3視点からなる本格的実務書。
主要な法領域(主として私法)における代表的な一般条項を取り上げ、それらに関する現在の判例・学説の到達点を概説したうえで、主張・立証上のポイントを指摘するとともに、裁判所からみた押さえるべきポイントを示す。一般条項の主張・立証に悩む実務家必携、画期の書。第1巻では、総論および規範的要件事実の基礎編を掲載する。
目次
第1部 総論
第1章 本書の問題意識
Ⅰ はじめに[松嶋隆弘]
Ⅱ 一般条項の意義[松嶋隆弘]
Ⅲ 一般条項と要件事実[松嶋隆弘]
第2章 一般条項を介しての法創造1 民事法の分野から
Ⅰ 信義則・権利濫用の生成と展開[松嶋隆弘]
Ⅱ 子の引渡請求権と民事執行法改正[松嶋隆弘]
Ⅲ 法人格否認の法理[松嶋隆弘]
第3章 一般条項を介しての法創造2 環境法の分野から
Ⅰ 民法1条と受忍限度論[小賀野晶一]
Ⅱ 環境問題と信託法理[金井憲一郎]
Ⅲ 環境訴訟と主張・立証責任[渡邊兼也]
第4章 規範的構成要件とその主張及び証明
Ⅰ 要件事実と主張責任・立証責任[浦木厚利]
Ⅱ 要件事実が訴訟手続において果たすべき役割[浦木厚利]
Ⅲ 規範的要件[浦木厚利]
第2部 基本的な規範的要件事実の例
第1章 表見代理における「正当な理由」
Ⅰ 裁判例・学説の現状[峯川浩子]
Ⅱ 主張・立証上のポイント[木下貴博]
Ⅲ 裁判所からみた押さえるべきポイント[關隆太郎]
第2章 賃貸借契約における「信頼関係破壊」の主張立証
Ⅰ 裁判例・学説の現状[福田智子]
Ⅱ 主張・立証上のポイント[續孝史]
Ⅲ 裁判所からみた押さえるべきポイント[浦木厚利]
第3章 消費者契約10条の主張立証
Ⅰ 裁判例・学説の状況[胡光輝]
Ⅱ 主張・立証上のポイント[冨永忠祐]
Ⅲ 裁判所からみた押さえるべきポイント[浦木厚利]
第4章 借地借家法における「正当事由」の主張立証
Ⅰ 裁判例・学説の現状[井上雅弘]
Ⅱ 主張・立証上のポイント[熊谷剛英]
Ⅲ 裁判所からみた押さえるべきポイント[浦木厚利]
第5章 瑕疵担保責任・契約不適合責任における「瑕疵」・「契約不適合」の主張立証
Ⅰ 判例・学説の現状[亀井隆太]
Ⅱ 主張・立証上のポイント[林康弘]
Ⅲ 裁判所からみた押さえるべきポイント[關隆太郎]
第6章 裁判離婚における「婚姻を継続し難い重大な事由」の主張立証
Ⅰ 裁判例・学説の現状[大杉麻美]
Ⅱ 主張立証のポイント[寺﨑京]
Ⅲ 裁判所からみた押さえるべきポイント[柴﨑哲夫]
判例索引