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GENJIN刑事弁護シリーズ 30 勾留理由開示を活かす 勾留理由開示の理論と実務

GENJIN刑事弁護シリーズ 30 勾留理由開示を活かす 勾留理由開示の理論と実務

販売価格: 3,630円 税込

数量
著者
戸舘圭之・編集代表 斎藤 司/津金貴康/渕野貴生/水谷恭史/水野智幸・編著
発行元
現代人文社
発刊日
2025-03-21
ISBN
978-4-87798-884-5
CD-ROM
無し
サイズ
A5判 (256ページ)


本書は、勾留理由開示制度がどのようなものか、プロローグにてストーリー仕立てで勾留理由開示制度の利用実態をわかりやすく解説。また、はじめて弁護人として勾留理由開示を請求し、実際に裁判所で勾留理由開示期日を迎え、法廷でどのように振る舞えばいいのかなど基本的事項について懇切丁寧に解説した「勾留理由開示入門」を収録。

理論編では、勾留理由開示制度の趣旨、運用、手続上の法解釈について解説を加えた。そして、実務編では、勾留理由開示が少なくとも現在の倍以上、将来的には10倍程度になることを期待し、実務ですぐに使えるだけのノウハウを可能な限り詰め込んだ。

さらに、インタビュー編では、一般に語られることはない勾留理由開示を主宰、実施する裁判官の意見を元裁判官である木谷明氏、水野智幸氏にうかがった。また、元検察官の市川寛氏には、令状請求にまつわる警察と検察の関係など検察官の経験をうかがった。

本書を読めば、勾留理由開示とは何か、その輪郭を理解でき、普段の刑事弁護実務において勾留理由開示請求を利用してみようと考える契機になるはずである。


〇目 次

プロローグ
第1章 はじめての勾留理由開示
第2章 勾留理由開示入門

理論編
第1章 勾留理由開示総論
第2章 勾留理由開示の理念
第3章 勾留理由開示制度と「捜査の秘密」――昭和刑訴法制定過程の検討を踏まえて

実務編
第1章 勾留理由開示請求の活用方法
第2章 勾留理由開示を担当する裁判官は誰か?
第3章 5日間の期間制限と大型連休、年末年始の勾留理由開示の実施について
第4章 勾留理由開示の公開により生じうる問題とその対策
第5章 勾留理由開示に回数制限はあるのか?
第6章 勾留理由開示期日における裁判官の対応が不当だった場合
第7章 勾留理由開示調書の閲覧・謄写権は認められるか

インタビュー編
第1章 勾留理由開示制度は、なぜ機能不全に陥ったのか――木谷明元裁判官に聞く
第2章 裁判官にとっての勾留理由開示制度の運用実態――水野智幸元裁判官に聞く
第3章 捜査の現場から勾留理由開示制度を見る――市川寛元検察官に聞く
コラム① 勾留理由開示は「形骸化」しているのか?
コラム② 勾留理由開示「公判」なのか勾留理由開示「期日」なのか?
コラム③ 勾留理由開示は手間がかかるのか? 準備は大変なのか?
コラム④ 勾留理由開示の意見陳述はどうやるの?

むすびにかえて

巻末付録1 勾留理由開示の改正経過
巻末付録2 勾留理由開示を極めるためのブックガイド
巻末付録3 勾留理由開示調書(勾留理由開示調書①/勾留理由開示調書②)
巻末付録4 書式(書式①「勾留理由開示請求書」/書式②「期日請書・求釈明書」/書式③「入廷時の手錠・腰縄について配慮を求める申し入れ書」/書式④「依頼者向け説明文書」)

編著者・インタビュイー略歴
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